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LastUpdate 2017/05/26

富士山 須走ルート

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樹林帯を歩くルート。

須走ルートの概要

樹林帯で草花を愛でる

須走ルートは、富士山を東斜面から登る登山道で、富士山中腹の5合目まで自動車道が通っています。しかし、近年は登山者があまりに多いため、5合目につながるふじあざみラインにマイカー規制が行われ、7~8月の多くの週末は麓からシャトルバスを利用しないといけなくなっています。

富士宮口五合目(2,380m)、富士スバルライン(吉田口)五合目(2,305m)よりも登り始めの標高が低い(1,960m)ことから、「初心者に向いている」と紹介されることのあまりないルートですが、実際にはむしろ登山の初心者には最適と言えるルートです。

富士山を登る四つの登山道では唯一、森林限界が5合目より上にあり、森林の中を長く歩くことが出来ます。これは特に、樹木が直射日光を遮ってくれるおかげで体力の消耗を防ぐというメリットがあります。砂と岩だらけという他の登山道と比べて土の地面は足にも優しいですし、森の中を歩くということ自体が気分的にも楽しいものです。

8合目からは吉田ルートと合流するため、特にご来光を目的とした登山者による日の出前の大渋滞が問題とされています。8合目までは山小屋も少なく、登山者も比較的少ないために、ゆっくり自分のペースで登ることが出来ます。しかし、8合目から上のザレ場(砂や小石の斜面)は滑りやすく、それなりの歩行技術を求められます。また、9合目から上に急な岩場があり、疲労のピークを迎えるところであることから、このルートで最も危険な難所であると言えます。

登山ルート
標高山頂3,706m
5合目1,970m
標準コースタイム登り6時間55分
下り3時間
標高差1,746mコースタイム実例登り*5時間52分
下り*3時間35分
距離登り7.7km
下り
交通
バス登山バス2路線アクセス道路ふじあざみライン
最寄り駅
  • 御殿場駅
  • 新松田駅
通行料無料
最寄バス停『須走口五合目』バス停駐車料/収容台数無料/200台
*管理人による食事・トイレ以外の小・中休憩時間を含む実測(ストック不使用)。
標準コースタイムは昭文社発行の『山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹』2012年版から引用。基準として①40~50歳の登山経験者②2~5名のパーティ③山小屋利用を前提とした装備(テントを持たず比較的軽量という意味)④夏山の晴天時としています。※食事やトイレなどの休憩(大休止)を含まない正味の時間であり、休憩等を含む実際の登山ではさらに時間が掛かりますので、計画を立てる際には注意が必要です。
※このサイトにおける「山頂」とは各登山道の終点、つまりお鉢巡りコースとの合流地点とし、最高地点「剣ヶ峰」とは分けて表記しています。各登山道終点の標高は、こちら(静岡県/県道富士公園太郎坊線標高日本一)を参考にしています。
Check Point!

メリット(利点)

  • 森の中を歩くのは清々しく、気持ちいい
  • 6合目までの樹林帯を抜ければどこからでもご来光を見ることが出来る
  • 砂走りと呼ばれる下山道は膝への負担が少なく楽
  • 下山のときも山小屋を利用出来るので、トイレなどの心配が少ない

デメリット(欠点)

  • 吉田ルートより山小屋が少ない(それでも他の山に比べれば遥かに多い)
  • 8合目で吉田ルートと合流すると登山道が渋滞する
  • 9合目から山頂にかけての岩場にリスクがある
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オススメの登山計画

須走ルートの魅力は、なんと言っても樹林帯歩きでしょう。また、樹林帯を抜けて景色が一気に広がる開放感も須走ルートならではのものです。しかし、折角の樹林帯も夜間登山では体験出来ない(帰りは疲れて楽しむどころではない)ので、日中日帰りか、山小屋宿泊の計画を立てることをオススメします。

宿泊する山小屋は、8合目以上は吉田ルートと合流して混雑するので、7合目以下に宿泊することをオススメします。山頂での御来光に拘らなければ、渋滞につかまることもほとんど無いでしょう。

日中日帰りで御来光(本来の意味の御来光ではなくなりますが)も見ておきたいのであれば、夜明け前に5合目を出て小富士に立ち寄って日の出を待ち、夜が明けてから樹林帯を登り始めるといいでしょう。(※御来光とは、高山の『山頂』で迎える日の出の意味です)

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須走ルート案内


須走ルート案内図

須走ルートは、全般的に良い意味でローカルな雰囲気があります。樹木の間を抜ける比較的登山者の少ない静かな登山道ですが、8合目で吉田ルートに合流すると人がどっと増えて一変します。

下山道は、登山道とは別の道を下ります。7合目から砂払五合目まで『砂走り』という砂が厚く堆積した道を行きます。樹林帯でも一部、登山道と下山道が分かれています。

Check Point!

登山道を下ってはいけないの?

理由があれば下ってもいい

富士山では、登山道と下山道が別々になっています。これは、登山者が多いと道を分けた方がお互いにスムーズですし、登りやすい道、下りやすい道は、同じではないからです。

では、何かの理由で登山道を途中から下りたいとなったら、下山道に迂回するしかないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。現実的に登山道と下山道をつなぐ道(バイパス)は限られており、高山病などで体調悪化した人が下山道に迂回するにも、一度そこまで登らないといけないというおかしなことになります。

先にも書いたように、登山道は登りやすいから登山道とされているのであって、『下山での使用は一切禁止』という意味では決してありません。

お互いに声を掛け合いましょう

ただし、登山のルールでは基本的に「登り優先」ですから、緊急でない限りは登山者を先に通すようにしましょう。しかし、それでも「登山道なんだから、ここを下山に使うな」と文句を言ってくる人もいるかも知れません。そういう手合いにはあえて反論せず、「体調が悪いので途中から下って来ました」と答えておけばいいでしょう。

また、早く下りたいときは、「先に下りさせてもらえますか?」と声に出して要求しましょう。登っている人は足元ばかりに気を取られていて、下山者の存在に気がついていないことが多いからです。

中には、下山道があることを知らずに登った道をそのまま下ってくる人や、逆になぜか下山道を登ってくる人もいて、私も見かけたら声を掛けることがありますが、本人がそれと知った上で通っている場合は何も言いません。

5合目登山口

富士山須走ルートの一般的な登山口となる、須走口五合目です。案内所では、登山や観光のアドバイスも受けられます。山小屋の空室状況を示した表示板があるので、予約せずに来た人は確認しておくといいでしょう。

5合目には、山荘菊屋と東富士山荘という二つの山小屋が並んで建っています。どちらも土産物の購入だけでなく食堂としても利用出来るので、登山前後の腹ごしらえに便利です。おにぎりや弁当なども販売しているので、こちらで購入して行くのもいいでしょう。

小富士への分岐手前にある東屋(あずまや)に、登山ポストが設置されています。これは登山計画書を投函するためのもので、一般に夏の富士登山では登山計画書を出すこともないですが、冬期登山者に対しては登山計画書を提出するように関係機関も要望しています。

山小屋・施設

登山・観光案内所

標高:1,960m

公衆トイレがありますが有料で、200円掛かります。それはいいのですが、入口に料金徴収のために男性の係員が立っています。それが気になる人は、東富士山荘のトイレを利用することをオススメします。


登山・観光案内所/公衆トイレ
開設期間 案内所例年4月末~11月ごろ
2017年~10月29日(日)
派出所2017年不明
利用時間案内所[7/10~9/10] 4:00~22:00
[その他] 8:00~22:00
POLICE[土日祝] 12:00~18:00 or 19:00
[平日] 9:00~16:00 or 17:00
トイレ開設期間案内所に同じ
利用時間案内所に同じ
使用料200円:バイオ水洗 [男:洋式2/女:洋式4]
その他 AED無(自動体外式除細動器)
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。

山荘 菊屋

※写真は許可を得て撮影・掲載しています。値段などは撮影時から変更されている可能性があります。

標高:1,960m

5合目には、食事も出来る山小屋が二軒あります。

菊屋は、宿泊も可能です。


山荘 菊屋
営業期間 食堂売店例年4月下旬~11月中旬
2017年4月28日(金)~11月5日(日)
営業時間売店[7~9月中旬] 4:00 or 5:00~20:00 or 21:00
[4~11月] 5:00~17:00
宿泊収容人数70名
チェックインIN15:00~
消灯[7~9月中旬] 自由に就寝可能
[4~11月] 21:00~翌3:00の間消灯
OUT
トイレ使用料[利用客] 無料/[一般] 200円:屋内 [洋式]
その他着替えスペース
弁当販売
お湯売無
AED無(自動体外式除細動器)
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。

東富士山荘

※写真は許可を得て撮影・掲載しています。値段などは撮影時から変更されている可能性があります。

標高:1,960m

東富士山荘は、宿泊出来ません。


東富士山荘
営業期間 例年4月下旬~11月上旬
2017年4月28日(金)~
2016年4月28日(木)~11月3日(木・祝)
営業時間売店[7~9上旬] 6:00~20:00
[9月中旬~] 6:00~17:00
宿泊収容人数食堂・売店のみ
トイレ使用料200円:水洗 [屋外] (営業時間外は使用不可)
その他更衣室有無料
荷物預り無料
弁当販売
お湯販売200~300円
携帯充電携帯充電器あり(200円/10分)
AED有(自動体外式除細動器)
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。
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5~6合目

古御嶽神社参道

まず登山口は石畳の道から始まります。そして長い階段を登ると小さな神社が正面に現れます。富士山の四つある5合目登山口の中でも、最も静謐な雰囲気を漂わせる古御嶽神社(こみたけじんじゃ)への参道です。

その先から本格的に始まる登山道は、森林限界を越える6合目まで主に三つのパターンが交互に繰り返します。「平坦で歩きやすい土や砂の道」「溶岩が冷えて固まった凸凹の道」「土の地面に岩が点在する道」です。

平坦な道こそ気をつけて

最も危険なのは溶岩の道のように思えるでしょうが、傾斜はそれほど急でもないので靴の先を引っ掛けないように気をつければさほど危険ではありません。溶岩がガッチリ固まっているので浮石も少なく、歩く方も歩きにくいことを承知して集中しているのでうっかり転ぶようなことも少ないのです。

むしろ危険なのは平坦な道に時々現れる溶岩の出っ張りです。特に夜間には視野が狭まるために、平坦な道だと思って油断していると、不意を突かれて足を引っ掛けてしまうのです。安全そうなところほど足元を良く見て歩くと共に、先の路面状況を常に確認しながら進むことが肝心です。

Check Point!

山を荒らす洗掘

富士山に限ったことではありませんが、登山道の両側は植物が生い茂って一段高いのに、道の中央は溝を掘ったように落ち窪んでいることがあります。これは、洗掘(せんくつ)によるものです。

洗掘とは、地面が雨や雪解け水によって掘り崩され、深い溝が掘られた状態のことです。写真を見ると、木々の根元より一段低いところに登山道があるのが分かると思います。これは、昔は草木が生えていたところを登山者が踏み固めて植物が育たなくなり、剥き出しになった表土が雨や雪解け水によって流されてしまうことにより起こります。悲しいことですが、これも登山の一断面ではあります。

我々が登山をするということは、自然に対して何らかのインパクトを与えていることは否定しようのないことです。であるからこそ、このようなことが出来るだけ広がらないように、登山道を外れたりしないように気をつけるべきなのです。

森を抜ける開放感

やがて下山道との分かれ道を過ぎると、砂地の割合が多くなって来ます。路肩が崩落していることもあるので、注意してください。森を抜けるとデーンと富士山が正面に見えます。晴れていれば。

人間の感覚とは面白いもので、最初からひらけた場所を歩いていると意識しないのですが、森林のように視界を遮られたところから一気に外に出ると、鳥かごを出た鳥のように気持ちが高揚するようです。

登山道は、森に入ったり出たりを繰り返しながら、急激に高度を上げていきます。6合目の長田山荘の先で森林限界を越えると低木地帯が続きます。

山小屋・施設!

長田山荘

標高:2,450m

須走口では、山小屋も良くも悪くもローカルな雰囲気です。「素朴」と言い換えてもいいかも知れません。


長田山荘
営業期間 例年6月~9月
2017年6月24日(土)~9月10日(日)
営業時間売店夜明前~翌1:00(登山者が少ないと21:00前に閉める場合あり)
宿泊収容人数個室有り25名
チェックインIN
消灯
OUT
トイレ使用料[宿泊客] 無料/[一般] 200円:バイオ水洗
※小屋の閉まる夜間は使用不可
その他 更衣室有
一時休憩[日中のみ] 500円/30分
お湯販売300円/カップ麺給湯のみ
AED有(自動体外式除細動器)
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。

瀬戸館

標高:2,700m


瀬戸館
営業期間 例年~9月第2週
2017年7月10日(月)~9月10日(日)(9月は宿泊予約のみ対応)
営業時間売店日の出~夕方
宿泊収容人数個室有り120名
チェックインIN
消灯21:00
OUT
トイレ使用料200円:水洗(温便座)
その他 更衣室無
荷物預り[宿泊者のみ] 無料
お湯販売400円/500ml
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。
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6~7合目

瀬戸館を過ぎてしばらく歩くと、急傾斜の岩場があります。高さは見えている範囲に収まるので、特に危険ではないでしょう。ストックもわざわざ仕舞う必要はなく、片手をあければ問題なく通過できます。

その先には廃業した山小屋跡に、木材が散乱しています。さらに進むと月待塔と呼ばれる石碑があります。この辺りではすでに足元は土から砂に変わっており、徐々に荒れた様相を呈してきます。一方で、この標高でも道端に草花が健気に頑張っているのを見ることが出来ます。植物の生命力はすごいですよね。

Check Point!

廿六夜月待塔

須走口登山道の7合目付近に、石碑がひっそりと建っています。これは月待塔というものらしく、特定の月齢に集まって月の出に拝んだり故人を供養したり、願掛けをしたり、地方地方で様々な信仰に結び付けられていたそうです。

廿六夜(=二十六夜)というと三日月の反対側の月齢で、細い月となります。この石碑には、三名の翁(おきな)の名が刻まれているのが読み取れます。恐らく、これらの故人を供養するために建てられたのでしょう。

二十六夜の月待は江戸時代に流行ったそうですが、この石碑はもう少し新しい時代のもののように見えます。路傍の石碑ひとつにも、その背景となる歴史と、それを建てた人たちの思いが込められているのですね。

周囲には鈴が散乱していますが、石碑の謂れも知らない登山者が何か勘違いして金剛杖につけられていた鈴を残していったものでしょう。関係者でもない人が鈴を置いても全く意味のないことです。このようなことは山を汚すだけなので、やめましょう。

山小屋・施設!

大陽館

標高:2,920m

「だいようかん」ではなく、「たいようかん」と読みます。


大陽館
営業期間 例年6月1日~10月15日
営業時間売店*[7・8月] 24時間
食堂11:00~15:00(豚汁・カップラーメンなどは売店と同じ時間で販売)
個室有無/
収容人数
個室なし150名
CHECK IN/
消灯
IN
消灯21:00
OUT
トイレ使用料500円/水洗
その他 一時休憩1,050円/1時間[9:00~16:00(受付15:00まで)]
更衣室無
荷物預り[宿泊者のみ] 無料
お湯販売420円/300ml
AED有(自動体外式除細動器)
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。

見晴館

標高:3,200m


見晴館外観


売店の小窓
(鳥居の向こう)

次の8合目で吉田ルートと合流するので、混雑を避けたい方は、7合目で食事やトイレを済ませておくといいでしょう。


見晴館
営業期間 2017年7月7日(金)~9月10日(日)
営業時間売店
宿泊収容人数個室なし80名
チェックインIN
消灯*20:00
OUT
トイレ使用料200円
その他 更衣室有
荷物預り[宿泊者のみ] 無料
一時休憩仮眠可[日中のみ] 2,000円/2時間(以後1時間ごと+1,000円)
お湯売無
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。
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7~8合目

いよいよ3,000mを超えて来ます。体力的に厳しいうえに、高山病を訴える人も出てくる高度です。周囲の人に聞こえるぐらい深い呼吸を意識してゆっくりと繰り返しましょう。

8合目の下江戸屋の下辺りから、さらに滑りやすい道となります。ここからが本当の山場です。一歩ごとに足を滑らせていては、どんな体力自慢でもすぐにスタミナ切れとなるでしょう。力より頭を使うことが大切です。

お手々のしわとしわを合わせて

見晴館の先には遭難者慰霊碑があります。ここにも鈴などを捨てて行かないでください。遭難者を慰霊したいのであれば、手を合わせるだけで充分なはずです。

山小屋・施設!

江戸屋(下江戸屋)

標高:3,350m


江戸屋(下江戸屋)
営業期間 2017年7月14日(金)~8月27日(日)
予約受付2017年 [メール] 4月10日より・[電話] 6月30日より
営業時間売店24時間
宿泊収容人数個室なし180名
チェックインIN[日~金] ~20:00/[土曜日・休前日] ~18:00
消灯*20:00~20:30
OUT
トイレ使用料[宿泊客] 100円/[一般] 200円:バイオ [洋式]
その他 更衣室無
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。
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本8合目:3,400m

吉田ルートと合流し、登山者数が急に数倍に増えます。特に夜明け前の数時間は込み合いますので、同行者とはぐれないように気をつけましょう。

山小屋・施設!

胸突江戸屋(上江戸屋)

標高:3,400m


胸突江戸屋(上江戸屋)
営業期間 2017年7月1日(土)~9月10日(土)
予約受付2017年 [メール] 4月10日より・[電話] 6月30日より
営業時間食堂売店 不定
宿泊収容人数個室なし210名
チェックインIN[日~金] ~20:00/[土曜日・休前日] ~18:00
消灯
OUT
トイレ使用料[山小屋利用者] 100円/[一般] 200円:バイオ・循環式水洗 [洋式]
その他 更衣室無
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。

本八合目トモエ館

標高:3,400m


本八合目トモエ館
営業期間 2017年7月1日(土)~9月10日(日)
予約受付2017年 4月1日より
営業時間売店(海の日連休以後)24時間
宿泊収容人数個室なし250名
チェックインIN
消灯
OUT
トイレ使用料200円:[洋式] 水洗
その他 荷物預り[宿泊客] 無料/[一般] 500円
更衣室有
コンセント[宿泊客のみ] 無料
登頂証明売店にて日本最高峰登頂証明を発行(100円)
AED有(自動体外式除細動器)
注意事項 火器[屋内] 使用禁止/[屋外] 使用禁止
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。
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8~9合目

ここからが本番

本八合目を過ぎると、滑りやすい急傾斜の道が続きます。ここでも基本の歩き方、歩幅の小さいステップを思い出してください。大股に歩いて良いことは何一つありません。

やがて最後の山小屋、御来光館の前を通りますが、「最後ということは、山頂ももう近く?」と思うのはまだ早いです。実は、ここからさらに傾斜がキツくなり、険しさも一層増してくるのです。

9合目には鳥居がありますが、下から見るとそれが山頂に建つ鳥居であるかのように錯覚します。そして、鳥居に辿り着いて、そこがまだ9合目であることを知る。このようにして、精神的にも痛めつけられる富士山、恐るべしです(笑)

Check Point!

下山道を登ってはいけない?

8合目から上では、御来光を見ようとする登山者が夜明け前に集中するために大変混雑し、渋滞の列が長く続きます。そのまま列に並ぶと山頂での御来光に間に合わなくなるということで、下山道を登る人がいるようです。これは果たしてルール違反になるのでしょうか?

いいえ、私はそうは思いません。下山道は下山するのに都合がいいから下山に使われているだけであって、『下山以外に使ってはいけない』という意味では決してありません。

そもそも、夜明け前に下山道を下ってくる人はめったに居ませんし、居たとしてもその人たちの通行に迷惑にならないように気を使えばいい話で、それは下山道であることとは別の話です。ただし、下山道は傾斜も急で砂が多いので滑りやすく、ちゃんとした歩行技術を身につけていないと登るのに苦労するどころか、体力を消耗して登頂もままならなくなるでしょう。それを理解した上で下山道を登るのであれば、特に問題はないと私は考えます。

※注意:登山初心者に下山道の遡行(そこう)はとてもオススメ出来ません。写真は2012年7月9日の雪の残る下山道の様子ですが、雪ではなく斜面の傾斜に注目してください。決してカメラを斜めにして撮ったわけではないことは、ショベルカーを見てもらえば分かると思います。これだけの傾斜の滑りやすい道を、初心者が簡単に登れるものではありません。

山小屋・施設

御来光館

標高:3,450m

山頂までは、このルート最後の山小屋となります。トイレや飲料水の補充など必要なことはここで済ませておきましょう。最後の山小屋というとゴール(山頂)が近いように聞こえますが、実際にはこれからが長く感じられます。同行者の体調にも気を配って、慎重に登って行きましょう。


御来光館
営業期間2017年7月1日(土)~9月10日(日)
予約受付2017年 4月1日より
営業時間売店2:00~20:00
宿泊収容人数個室なし150名
チェックインIN14:00から受付
消灯21:00
OUT8:00までに退室
トイレ使用料200円:[洋式] バイオ
その他 更衣室有
AED有(自動体外式除細動器)
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。
▲TOP

9合目~山頂

最後まで集中力を切らさないよう

その疲労の極みで迎える難所が、9合目から上の岩場です。写真のような大きな岩がゴロゴロしています。グラグラして動くような石(浮石)には足を乗せないように、一歩一歩足の置き場所を考え、慎重に踏み出してください。

山頂に近づくほど風も強くなってきます。帽子などが飛ばされないように注意すると共に、突風が来ても体勢を崩されないように、常に安定した姿勢を保つことが大切です。特に、人を追い抜こうとするときにバランスを崩しやすいですから、焦らずに気持ちに余裕を持って登りましょう。

そして山頂へ・・・

まだかまだかと思えば思うほど、遠く感じるもの。足が棒のようになって諦めかけたそのとき、それは突然やって来ます。

岩の間の細い道を抜けると・・・鳥居と狛犬がすぐ近くに見えるでしょう。それが山頂の目印です。山頂は混雑していますから、ここで一枚記念写真を撮っておくといいですよ。

▲TOP

下山


須走ルート案内図

須走ルートの下りは、ほとんどが砂の地面です。山頂から8合目までと、7合目から5合目の樹林帯途中まで、それぞれに下山道があり、登りに使った登山道とは別の道を歩きます。7合目から砂払五合目までは砂走りと呼ばれる、深い砂の道で、比較的安全に降りられます。一方、山頂から8合目までは砂が浅く、地面が固いので転ぶと手足を擦りむくことになります。

Check Point!

下りに備えよう

登山をしない人にはあまり知られていませんが、実は、登山では登りよりも下りの方が難しく危険です。下りで転ぶと、斜面下方向へ勢いがついてしまうからです。

登山の警句として、「登りで体力を使い果たすようではいけない」と言われるのも、山頂がまだ折り返し地点に過ぎないと共に、そういう一面があるからです。

全力を使い果たして足元がフラフラになって登頂しても、そこがゴールではありません。その先には下山という難事が待っているので、最低でも登り6に対して下り4ぐらいの体力を残したペース配分(6:4)が必要とされています。まぁ、それは理想だとしても、現実として足が立たないほど疲労して救助要請をするというプチ遭難も数多く発生しています。みなさんは、そのようなことの無いように、ペース配分をシッカリ考えて登ってください。

転倒にも備える

下りでは転倒しないように注意することは当然ですが、万が一転んでもいいように備えることも同様に大切です。

登りのときほど汗もかかないので、ウィンドーブレーカーなどの長袖、長ズボンと共に、手袋をはめましょう。手も汗をかくので、防水性の手袋よりも軍手など通気性の高いものがより適しています。

▲TOP

山頂~8合目

登山道と下山道は別になっています

富士山山頂に無事登頂し、「さぁ、帰ろう」となったとき、ひとつ注意して欲しいことがあります。普通は、来た道をそのまま戻るものだと思うでしょうが、吉田ルートは、登山と下山に同じ道を使いません。これを知らずに、登り用の道を下ってくる人を多く見かけます。

なぜ登り下りが別れているかというと、登山道は登りやすく、下山道は下りやすいように作ってあるからです。逆に言えば、下山道は登りにくく、登山道は下りにくいということです。登山道を下るのは、登山者の流れに逆行するだけでなく、急傾斜の岩場を下るので、とても危険です。体調悪化でしょうがなく引き返すなどの理由が無ければ、素直に下山道を使いましょう。

下りは、長袖、軍手で

下りでは、滑りやすい下山道で転ぶ人を多く見かけます。後ろに倒れる分には、ザックが後頭部への直接の打撃を防ぐのでさほど危険ではないですが、手足を擦りむかないように寒くなくても手袋をはめて、長袖シャツ、長ズボンを着用するとより安心です。

下りでも手に汗をかくので、防水や防寒の手袋ではなく、軍手を使うことをオススメします。

Check Point!

砂埃がすごい

マスクを忘れずに

高所では乾燥しているために下山者によって砂埃が巻き上げられます。これは前日に雨が降っていても当日が晴れていれば大して変わりありません。日本手ぬぐいなどでマスクをし、コンタクト使用者は防護メガネなどをかけた方がいいでしょう。

プラスチックレンズの眼鏡やサングラスも、飛んできた砂粒で傷だらけになる恐れが有ります。富士登山には、使い古しの眼鏡を使用することをオススメします。

砂埃を巻き上げない歩き方

また、足捌きのうまい人は、あまり砂埃を巻き上げません。逆に初心者はドタドタバタバタと盛大に砂煙をあげて降りて来ます。このように歩き方ひとつでベテランかそうでないか見分けがつきます。これは、単に砂埃がどうこうだけではなく、それだけ足に衝撃が掛からない歩き方が出来ているかどうかの指標にもなります。他の人の下り方を見て、「あの人はうまい歩き方だな」と思ったら、遠慮なくマネしてみましょう。

8合目分岐

道間違い多発!

須走ルートの下山道は、山頂から8合目まで吉田ルートと同じ道を使用します。

8合目の山小屋、「江戸屋」を過ぎた所で道が分かれるのですが、地図を持たない、標識をよく確認しない登山者が、漫然と他の登山者のあとについて間違った方へ降ってしまうトラブルが多く起きています。

下山道は単調で位置が把握しづらい道が続きますが、こまめに現在位置を確認し、次の分岐がどれくらいで出てくるのか、常に意識しながら行動しましょう。下山は登りに比べて楽なので、つい勢いで休憩も取らずに下ってしまいがちです。下りのときこそ、疲れていなくても意識して定期的に休憩を取り、地図を見返す余裕を持つことが大切です。

山小屋・施設

江戸屋(下江戸屋)

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8~5合目

8合目から7合目までは、ブル道を下ることも出来ますが、登山道を大陽館まで下っても構いません。膝への負担が少ないのはブル道ですが、足元のシッカリした登山道の方が歩きやすいという方も居るようです。登山者とすれ違うことも多いですが、「登り優先」ですから快く譲りましょう。

山小屋・施設!

見晴館

大陽館

砂走り

7合目の大陽館から登山道と道が別れ、砂払五合目まで砂走りと呼ばれる道になります。これまで以上に砂が深く、傾斜も急になります。砂がクッションとなり、膝への衝撃は和らぐのでスピードは出せますが、砂の中に時々大きな石が埋まっていますので無闇に飛ばし過ぎないようにしましょう。晴れていれば、山中湖を下に見て雄大な景色を堪能できます。

砂の中に隠れた岩や岩盤に注意

また、途中で一箇所だけ岩盤が露出しているところがあります。岩の上に砂が載っていると非常に滑りやすいです。砂の上だから尻餅をついても大丈夫と考えるのは大間違い。岩盤で腰を打てば、ヘタをすると自力で下りれないほどの怪我を負います。

この岩盤を越えればあとは危険は少ないですから、せめてこの岩盤を越えるまでは足元に充分に注意を払ってください。岩盤の位置は、大陽館から砂走りに入って10~20分ほどの位置です。(※注意:2013年時点の話です。山中の道は、状況の変化によって通過位置が変更されることが珍しくありません。)

山小屋・施設

吉野屋

標高:2,230m

2014年を前に全面的に建て替えが行われました。これまでは売店だけの営業でしたが、今年から宿泊も出来るようになっています。下記の情報は、まだ未確定の部分があります。実際に営業を始めて変わるところもあると思うので、ご了承ください。情報が入り次第、随時更新して行きます。

建物の前には屋根が設えてあるので、雨のときはこの下で休憩も出来るようです。


吉野屋
営業期間 2017年7月8日(土)~9月10日(日)
2016年7月10日(日)~9月6日(火)
営業時間売店8:00~18:00(予定)
宿泊収容人数100人
トイレ使用料200円:洋式(循環式水洗)
その他 更衣室有
お湯販売200円/500ml(予定)
AED無(自動体外式除細動器)
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。

スタートの森へ戻って来た


やがて森へ戻る


ブル道の分岐
(左の細い道が正しい)

砂払い五合目を過ぎると樹林帯に戻ります。途中でブルドーザー道へ合流しますが、森の中でまたすぐに別れます。分岐地点にはロープが張ってありますが、このロープが外されていることがあるので間違えて直進しないように気をつけましょう。但し、間違って進んでも須走口五合目駐車場の裏の辺りに出るので、間違えたことに気がついていれば問題はないのですが、もし気がついていないと5合目を通り過ぎて御殿場口までブル道を下ってしまうかも知れません。

登山道と合流した先は登山道を下ります。以前は下山道が別にあったのですが、地面が掘れて段差が大きくなったためか、2013年時点で下山道は使えなくなっていました。

頑張った自分にご褒美を

無事5合目へ戻れましたか?

5合目に着いたら、名物のこけももソフトでも食べて、バスの時間までゆっくり疲れを癒しましょう。こけももソフトは、菊屋さんはシャーベット、東富士山荘さんはソフトクリームと味に違いがあるので、食べ比べてみるのも面白いですね。

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