石楠花の咲くハイキングコース
コノスジ中途道は、須走口と吉田口をつなぐバイパス道です。
コノスジ中途道は、須走口と吉田口をつなぐバイパス道です。
石楠花の咲く道
吉田ルートの6合目から須走口6合目の長田山荘までを繋ぐバイパスが、コノスジ中途道(なかとどう)です。樹林帯と砂礫をトラバース(横断)します。起伏も緩やかで、キツイところはありません。
バイパスとして使うにはメリットはあまり無いですが、吉田ルートでは味わえない樹林帯歩きを楽しめます。花の季節には、それだけを目的にしてハイキングを楽しむ人も多く居ます。
コノスジ中途道 | |||
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標高 | 須走側2,450m 吉田側2,390m | 標準コースタイム | 須走から1時間25分 吉田から1時間25分 |
標高差 | ±60m | コースタイム実例 | 須走から*1時間4分 吉田から- |
距離 | *大よそ2.2km | ||
*『地理院地図』で管理人が計測。*管理人による食事・トイレ以外の小・中休憩時間を含む実測(ストック不使用)。 | |||
※標準コースタイムは昭文社発行の『山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹』2012年版から引用。基準として①40~50歳の登山経験者②2~5名のパーティ③山小屋利用を前提とした装備(テントを持たず比較的軽量という意味)④夏山の晴天時としています。※食事やトイレなどの休憩(大休止)を含まない正味の時間であり、休憩等を含む実際の登山ではさらに時間が掛かりますので、計画を立てる際には注意が必要です。 |
長田山荘奥に入口
須走口6合目の長田山荘の奥に、コノスジ中途道の入口があります。入口はロープで塞がれ、立入禁止の標識も立っています。長田山荘の従業員に一声掛けて、許可を得て入りましょう。丸太の道標から上に伸びる道をあがります。と言っても、すぐに平行移動に戻ります。
溶岩流を渡る
コノスジ中途道は、何度か溶岩が冷えて固まった流れの上を横断します。溶岩と言っても粘度が低かったのか表面は滑らかです。このような滑らかな溶岩を水の流れに見立てて、「滑沢(なめさわ)」と言います。特に危険はありませんが、雨などで濡れていると滑りやすいので気をつけてください。
砂礫地帯
赤い小旗と白ペンキが目印 (須走側から撮影)
森を抜けると砂礫(されき)地帯に入ります。道標はもちろん、ガイドロープもありません。このような砂礫では踏み跡も不明瞭なので、道を外さないようにペンキマークや赤いテープの小旗が目印につけられています。霧が出ていると先が見通せずに正しいルートを歩いているか不安になるでしょうが、このルートはほとんど標高に変化がありません。焦るあまり、無闇に登ったり下りたりしない方がいいでしょう。
下山道の下を通る
砂礫地帯から短い森へ入ります。上は吉田ルートの下山道が通っていて、見上げると落石シェルターや人が見えます。登山者が、下に人が居ると思わずに落石を起こすことがあるので、上方には常に注意を払ってください。
やがて、先に見える岩場を越えると、そこが吉田口6合目となります。
入り口が見つけにくい
コノスジ中途道の吉田口側には標識も何も無いので、事前の知識が無ければ入口が分かり辛いです。
6合目の標識の奥に見えている岩場(ガレ場)を越えて、僅かな踏み跡を見つけ出してください。踏み跡は必ずありますから、ガレ場の端まで行ってじっくり探しましょう。道が見つからないからといって適当に進むと、道迷いの原因となります。