5合目は、夏でも平地の早春、晩秋の寒さ
5合目で日の出を見るには、当然晴れている日を選ぶことが前提です。しかし、天候だけではなく気温や風速にも注意を払う必要があります。
一般に、山の斜面などでは標高が100m上昇するごとに、気温は0.55℃ずつ下がるとされています。
平地と比べて、標高2,305mの富士スバルライン五合目は約12℃寒いということです。これは、東京における最低気温の平年値で考えると、8月上旬に対して東京の4月下旬や11月上旬の気温になります。5月上旬のGW(ゴールデンウィーク)ごろであれば東京の1月下旬と、まさに真冬の寒さに相当します。
日の出を見に行くときは、防寒着と手袋を
もちろんこれは計算上の理論値ですから、実際にはもっと気温差が生じることも珍しくありません。平地が春や夏であっても、山の上では気候が全く違うことを知っておきましょう。特に日の出を迎える早朝は一日のうちで最も気温が下がる時間帯です。充分な防寒着を準備して臨みましょう。
また、一般に風速1m/sごとに体感温度は1℃下がるとされています。天候や気温だけでなく、風速の予報も確認するなど、注意を払ってください。