ふじあざみライン情報
ふじあざみラインは、須走ルートの登山口のひとつである須走口五合目にアクセスする自動車道です。
ふじあざみラインは、須走ルートの登山口のひとつである須走口五合目にアクセスする自動車道です。
御殿場方面から来ると、渋滞します
ふじあざみラインは、静岡県駿東郡小山町から富士山中腹の5合目までをつなぐ、通行無料の一般道路です。
静岡県道150号足柄停車場富士公園線の一区間として、東口本宮 富士浅間神社西側駐車場前のT字路を起点として、須走口五合目までがふじあざみラインと呼ばれています。
御殿場側からアクセスする場合、国道246号線『萩原北』交差点から東富士五湖道路『須走IC』入口にかけて、日中は国道138号線(箱根裏街道)が大変渋滞します。渋滞にはまると出だしから予定が大幅に狂うことになりますので、県道151号線に迂回するなど予め対策をとった方が良いでしょう。
とても急勾配です
ふじあざみラインの入口は少し分かりづらいので、間違えて高速(東富士五湖道路)に乗ったりしないように事前によく確認しておきましょう。
起点から5合目まで、標高差1,160mを約11.2kmの距離で上ります。平均勾配は約10.4%で、最大勾配は20%を超えるといわれています。
これはかなりの急坂ですが、ヘアピンカーブのように急角度で折れ曲がったカーブは少なく、意外と走りにくさは感じないと思います。道の幅も充分に取られているので、細い林道のようにすれ違いに苦労するということもありません。
きのこ狩りの路上駐車にも要注意
但し、登山シーズン中の7~9月は5合目の駐車場に入りきれなかった車が数キロに亘って路肩駐車の列を作り、秋のきのこ狩りのシーズンには5合目手前に限らず方々で路肩に駐車された車を見かけます。
人の居ない山道だと思って飛ばしていると、思いがけないところに車が停まっていたり、駐車した車の陰から人が出てくることもあります。一生掛かっても償えない事故を起こさないよう、スピードの出る下りはもちろん、上りでも慎重な運転を心がけてください。
濃霧のときは、さらに要注意
また、このあたりは雨になると濃い霧が発生します。
私も何度も濃霧に遭遇したことがあります。特に夜間に濃霧が発生すると視界は数メートルとなり、車を走らせるにはとても危険な状況です。車で来る場合は出来るだけ雨の日を避け、陽のあるうちに帰れるように計画を立てましょう。
距離 (所要時間:自動車) | 起点 | 終点 | 勾配 標高差 |
---|---|---|---|
11.2km (約15分) | 小山町須走 | 小山町須走 | 平均10.4%(最大約20%)/1,160m |
標高800m | 標高1,960m |
マイカー規制とパーク&ライド
富士山の登山期間である7月上旬~9月上旬にかけて、須走口五合目に至るアクセス道路でマイカー規制が行われます。マイカー規制の期間は、ふじあざみラインの車での通行が規制され、自家用車、レンタカーであるを問わず利用出来なくなります。
そこで、富士山の麓の「須走多目的広場」が登山者用の駐車場として用意され、この駐車場から5合目まで臨時のシャトルバスが運行されます。所謂、パーク&ライドです。
自転車ロードレース大会などイベントの開催により一定時間通行止めとなることもあります。この規制ではタクシーや自転車も含め、一切の通行が止められます。
ふじあざみラインは標高が高いところまで道路が通っているため、10~11月ごろには雪が降ったり路面が凍結して通行規制が行われることがあります。このため、例年11月ごろから翌年4月末ごろまで、ふじあざみライン入口から5合目まで冬期閉鎖となります。
なお、規制がいつ開始されるかは路面状況により決められるため、閉鎖の時期は毎年異なります。現在の状況については、下記のサイトで確認してください。
解除 | 閉鎖 | |
---|---|---|
2012年 | 11月26日(月)正午 | |
2013年 | 4月26日(金)午前11時 | 11月25日(月)正午 (11月15日(金)午前10時30分からチェーン規制) |
2014年 | 4月25日(金)午前11時 | 11月17日(月)日正午 |
2015年 | 4月24日(金)午前11時解除予定 |
バスは、御殿場駅から
旧馬返しまでの登山道はすでに廃道になっており、ここまで徒歩で来るには車道を歩いてくるしかありません。登山ポストがありますが、使われていない雰囲気です。
ここにはバス停がありますが、須走多目的広場からのシャトルバスは停まらずに通過してしまいます。旧馬返しから登る際は、必ず御殿場駅からの登山バスを利用するようにしてください。
旧馬返し | |
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起点からの距離 | ?km |
駐車場 | なし |
公衆トイレ | なし |
自動販売機 | なし |
公衆電話 | なし |
車で来るのは無理
旧馬返しには駐車場はありません。路肩にも、路上駐車するような余地はほとんどありません。素直に御殿場駅の駐車場に停めて、登山バスを利用してください。
もし、どうしても路上駐車するのであれば、バス停の前後には充分な余地を残し、車の後ろには三角停止板を置くべきでしょう。この辺りのカーブはブラインドで先が見えませんので、事故を誘発する恐れが高いからです。
バイクを停めるにしてもバス停前後の路肩は斜めになっているので、車体も傾いてしまい倒れる危険性があります。
登山口は少し上
なお、登山道は、ここから少し登った先のグランドキャニオン入口より入ります。
ここまでの車道歩きに注意
旧馬返しから数分登ると、グランドキャニオンの入口です。馬返しのバス停からここまで来る車道も路肩に歩くスペースは無いので、車には充分注意してください。特に下り車線の車は速度が出ていますので、上り車線側(左側)を歩くのが安全です。
旧馬返し同様、この周辺に駐車場はありませんし、路肩に安全に停められるような場所もありません。
地図読み出来る経験者向け
グランドキャニオンとは、本家アメリカのグランドキャニオンのように崖に地層が表出した渓谷で、これは富士山噴火の噴出物(スコリア)が積み重なって層になったものです。
5合目よりも下の登山道はここがスタート地点になりますが、道標などは一切無く、道も不明瞭であり、地図やコンパス無しに観光気分で突っ込むと道迷いで遭難します。
須走ルートの5合目登山口です。
須走口五合目には、駐車場やバス・タクシーの乗り場、宿泊施設を兼ねた売店や食堂、観光案内所があります。
須走口五合目 | |
---|---|
起点からの距離 | 11.2km |
利用時間 | 24時間 |
利用期間 | 4月下旬~11月中旬(冬期閉鎖あり) |
公衆トイレ | あり(シーズン中のみ24時間利用可能) |
自動販売機 | あり(山小屋営業期間中のみ) |
公衆電話 | ? |
5合目の駐車場は上下二段になっており、地面は砂利で、舗装されていないので雨になるとぬかるんで水溜りも出来ます。登山シーズン中は、登山口に近い下段(第1駐車場)の方から埋まっていきます。
駐車場は、無料で停められます。登山シーズン中の7中旬~8月は、マイカー規制が行われるので使用出来ません。
須走口五合目駐車場 | |
---|---|
利用時間 | 24時間 |
利用期間 | 4月下旬~11月中旬(冬期閉鎖あり) |
収容台数 | 200台 |
駐車料金 | 無料 |
第1駐車場はありません
なお、第2、第3があるのに、第1駐車場はありません。造る予定のままストップしているそうで、マイカー規制期間が大幅に増えた今では、このまま中止になるのかも知れません。
バイクは、第2駐車場入口左側に
須走口五合目駐車場にはバイク置き場として決められた場所は特にありませんが、第2駐車場入口の左側にみんな停めているようです(写真参照)。
バス乗り場
春から秋にかけて、登山バスが運行しています。
5合目のバス乗り場は、『須走多目的広場行き(シャトルバス)』、『御殿場駅行き(宮上経由)』『新松田駅行き』がありますので、乗り間違えないように注意しましょう。
1999年10月に竣工した水洗式トイレですが、富士山の5合目で唯一有料の公衆トイレとなっています。なお、登山シーズン以外は夕方に扉を閉めてしまうために、日中しか利用出来ません。
入口におじさんが立ってます
入口には料金徴収のために、男性の係員がいます。正直、女性も使用する公衆トイレでこういうことは良くないですよね。いかにも日本のお役所的な後進性を感じます。入山料でトイレ代も賄ってくれるといいのですが、「利用者負担」の原則からすると難しいかも知れません。
女性の方は、東富士山荘のトイレ(有料)を利用するか、5合目に来る前に『道の駅 すばしり』で済ませて来た方がいいと思います。
公衆トイレ | |
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開設期間 | 4月下旬~11月中旬(ふじあざみライン通行可能期間) |
利用時間 | *[7/10~9/10] 24時間 [その他] 7:30~16:00 |
トイレ | 使用料200円/バイオ水洗:[男] 洋式2/[女] 洋式4 |
*は2014年に管理人が直接確認した時点の情報です。※開設期間、開設時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。 |