プリンスルートは、入口と出口が違う
プリンスルートのアクセスについて他の登山口と違うのは、登り始めの登山口と、下山してくる登山口が異なることです。
自家用車を利用するのであれば、双方の登山口(駐車場)の間を移動する手段と時間を計画段階で考慮しなければなりません。
登山バスを利用するのであれば、登り始めの富士宮口と、下りてからの御殿場口双方の情報を調べておかないといけません。登山前に、バス停の時刻表で帰りのバスを確認するなどは出来ないからです。
富士山プリンスルートへのアクセス方法について。
プリンスルートは、入口と出口が違う
プリンスルートのアクセスについて他の登山口と違うのは、登り始めの登山口と、下山してくる登山口が異なることです。
自家用車を利用するのであれば、双方の登山口(駐車場)の間を移動する手段と時間を計画段階で考慮しなければなりません。
登山バスを利用するのであれば、登り始めの富士宮口と、下りてからの御殿場口双方の情報を調べておかないといけません。登山前に、バス停の時刻表で帰りのバスを確認するなどは出来ないからです。
バスでのアクセスは、富士宮・御殿場の各ページで
このページでは、主に車でプリンスルートにアクセスした場合の、富士宮口・御殿場口各5合目間の移動方法について説明しています。
富士宮口までのアクセス方法。御殿場口から最寄駅までのアクセス方法については、以下のページをご覧ください。
マイカー規制とパーク&ライド
富士山の登山期間である7~8月には、富士宮口五合目に至るアクセス道路でマイカー規制が行われます。
マイカー規制の期間は、富士山スカイラインの登山区間の車での通行が規制され、自家用車、レンタカーであるを問わず利用出来なくなります。
そこで、富士山2合目にあたる「水ヶ塚公園」が登山者用の駐車場として用意され、この駐車場から5合目まで臨時のシャトルバスが運行されます。所謂、パーク&ライドです。
どこに車を停めるか
そこで、マイカー登山者であるあなたはには、ふたつの選択肢が与えられます。それは、乗ってきた車をどこに停めるかです。
先に、「シャトルバスは、水ヶ塚公園から出ている」と書きましたから、水ヶ塚公園駐車場に停めるのではないか?と思うのが普通でしょう。確かに、富士宮口から登って富士宮口へ下りるピストンの計画であれば他に選択肢はありません。しかし、御殿場口へ下りる計画であれば、御殿場口新五合目の駐車場に車を停めるという方法もあります。
水ヶ塚公園と御殿場口新五合目は、御殿場駅から出ている登山バスでつながれて居ます。また、タクシーを利用することもひとつの手段でしょう。
水ヶ塚公園に停めるにしても、御殿場口に下りて来たら、水ヶ塚公園まで戻る必要があります。ようは、この間の移動を、登山前にするか、下山後にするかの違いです。「どっちも同じこと」と思えるかも知れませんが、意外と大きな違いがあります。
御殿場口から水ヶ塚公園の移動の後先
駐車場所による違いとは、結局、御殿場口新五合目から水ヶ塚公園への移動を、「登山前に行う」か、「下山後に行う」かの違いだけです。
最初に結論から書いておきますが、私のオススメは、御殿場口新五合目駐車場に車を停めて、先に水ヶ塚公園に移動してしまうことです。ですが、これは絶対ではありません。それぞれの都合によって最善の選択は違ってくるので、ご自身の条件を良く考えてみてください。
御殿場口へ停める理由
御殿場口に車を停めておけば、下山後にバスなどで移動する必要なく、すぐに帰宅するなり温泉に行くなり出来ますが、水ヶ塚公園に停めておくと、下山後にそこまでの移動が残っています。登山で疲れているのに、さらにバスを待ち、移動するのは、「やっと終わった!」と気を緩めてしまった後では意外と大変なものです。
しかも、御殿場口新五合目から水ヶ塚公園までのバスは本数が少なく、平日は4本、土日祝および夏休み期間でも7本だけであり、間隔は、1時間20分から2時間10分と長く、タイミングによっては1時間以上待たなくてはいけないのです。
最終も17:20(※2013年)と非常に早く終わってしまいますので、下山が遅れると、最終バスに間に合わなくなる可能性もあります。
一方、先に御殿場口から水ヶ塚公園へ移動するのであれば、バスの時刻に合わせて行けばいいので、無駄な待ち時間を極力減らすことが可能です。
そして、御殿場口新五合目駐車場は、駐車料金が掛からないという違いもあります。水ヶ塚公園駐車場は、駐車一回につき1,000円ですが、少しでも安くなるなら、それに越したことはないでしょう。
御殿場口へ停めるデメリット
一方、御殿場口へ停めるデメリットもあります。それは、登山口までの移動がバスの時刻表に縛られるために、登山を開始する時間が遅くなってしまうことです。
水ヶ塚公園からのシャトルバスは、始発が6:00ですが、御殿場口からは8:15です。水ヶ塚公園までバスで15分掛かりますから、2時間半も登山開始が遅くなるわけです。
これは、タクシーを使えば解消出来る可能性があります。ひとつ注意するのは、御殿場口新五合目にうまくタクシーがいるかどうかが分からないことです。配車を依頼すると、タクシーが来るまでに待ち時間が発生します。駐車場に着いた段階でタクシーが居なければ、先に配車を依頼して、待つ間にストレッチなどで準備して時間を潰すのがいいでしょう。
水ヶ塚公園駐車場 | 御殿場口新五合目 | |
---|---|---|
収容台数 | 1,000台 (混雑するが余裕あり) | 500台 (満車は稀だが近年増加傾向) |
駐車料金 | ×1,000円/一回 | ○無料 |
登山開始 | ○登山開始が早い [始発6:00] | ×登山開始が遅い [始発8:15(水ヶ塚公園まで15分)] ▲タクシーを使えば問題解消 *[5,900円~] |
下山終了 | ×最終バスの時間が気になる ▲タクシーを使えば問題解消 *[1,900円~] | ○最終バスの時刻を気にしなくてよい |
*但し、御殿場口新五合目にタクシーが常駐しているとは限りません。 |
御殿場ルートの5合目登山口です。
御殿場口新五合目の駐車場は三段に分かれており、全て舗装されています。登山シーズン中は、登山口に最も近い第一駐車場から埋まっていきます。
駐車場は、無料で停められます。これまでは、御殿場口新五合目の駐車場が満車になることはあまりないとされてきましたが、富士山が世界遺産に登録された影響で、週末は満車に近くなる可能性が出てきました。
御殿場口新五合目駐車場 | |
---|---|
利用時間 | 24時間 |
利用期間 | 4月下旬~11月下旬(冬期閉鎖あり) |
収容台数 | 500台 |
駐車料金 | 無料 |
公衆トイレ | あり |
自動販売機 | あり(ハーフマウンテン前) |
公衆電話 | あり(ハーフマウンテン脇) |
駐車場の間を繋ぐバス
一昨年(2012年)から、御殿場駅発、『御殿場口新五合目』行きのバスが『水ヶ塚公園』まで延長運行されることになりました。これは、ついに御殿場口と水ヶ塚公園駐車場がバスで繋がったことを意味します。
これでプリンスルートを利用しやすくなり、登山者もどっと増える可能性が高いです。山小屋の予約を早めに入れるなど、注意が必要でしょう。
駐車場の間をタクシーで移動
御殿場口新五合目と水ヶ塚公園は、それほど離れていません。距離が短いということは、料金も安く済むということです。バスの時間に縛られなくなるので、積極的に活用すると登山計画に余裕が生まれます。
客待ちタクシーが居ない場合も想定しよう
御殿場口新五合目と、マイカー規制していないときの水ヶ塚公園は、タクシーが常駐していない可能性があります。配車を依頼すると、水ヶ塚公園駐車場で客待ちをしているタクシーがあれば20分弱で来るでしょうが、それ以外の場合は30分以上待つことになると思います。
多人数のグループの場合は、特定大型車両(ジャンボタクシー)をワリカンで利用するとお得です。ジャンボタクシーを所有している会社を下記のページで、予め確認しておいた方がいいでしょう。
御殿場口新五合目 ⇔ 水ヶ塚公園 | |||
---|---|---|---|
バス | タクシー | ||
所要時間 | 15分 | 所要時間/距離 | 9分/5.9km |
大人料金 | 片道500円 往復設定なし | 昼間 | 小型1,900円 中型2,200円 大型2,600円 ジャンボ2,700円 |
子供料金 | 片道250円 往復設定なし | 夜間(2割増) (22:00~5:00) | 小型2,200円 中型2,500円 大型3,100円 ジャンボ3,200円 |
小型[客4人乗車]/中型大型[客5人乗車]/ジャンボ[客9人乗車] ※目安料金は管理人による計算です(100円単位で切上げ)。渋滞や信号待ちでは時間加算が有ります(時速10km以下の運行時間について1分20~50秒ごとに80~90円)。目安金額は、最低限必要な料金と考えてください。※所要時間は渋滞などにより変動します。※配車を依頼すると別途迎車料金(130円)が掛かります。※遠距離割引も考慮して計算しています。 |