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LastUpdate 2016/10/09

八合目(3,250m) 元祖室

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営業期間 2017年7月1日(土)~9月10日(日)
予約受付2017年 [ネット] 4月17日/[電話] 5月8日より
営業時間売店24時間
宿泊収容人数個室なし200名
チェックインIN15:00~21:00
消灯
OUT
トイレ使用料200円
その他 更衣室有
クレジットカード21:00まで(宿泊代のみ)
AED有(自動体外式除細動器)
※当サイトは山小屋とは無関係な個人が運営しており、上記情報は各山小屋の公式サイトや直接問い合わせするなどで得たその時点における情報であり、内容について一切保証・補償は出来ません。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。

元祖室(がんそむろ)概要

※写真は許可を得て撮影・掲載しています。値段などは撮影時から変更されている可能性があります。

「元祖」の名前は伊達じゃない

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軽食・売店

宿泊客以外への暖かい食べ物はカップヌードルなどに限られますが、24時間対応で提供しています。なお、宿泊客以外の人は山小屋内にテーブルなどが用意されていないので、飲食物は外のベンチで食べることになります。

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宿泊

山小屋には珍しいことに、天井が高く開放感のある造りになっています。

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烏帽子岩神社

身禄行者を知っていますか?

元祖室の建物に向かって右横の階段を昇ると、身禄行者(みろくぎょうじゃ)を祀った烏帽子岩神社のお社が建っています。身禄行者は、富士講中興の祖の一人とされ、いわば富士登山者の大先輩と言える人物です。

身禄行者は、烏帽子岩のたもとで即身成仏されました。なぜ身禄行者は即身仏となることを選んだのか。その歴史を知り、理解した上で富士登山を行うと意義深いものがあります。
富士登山が、ただのレクリエーションに留まらず、歴史と共に登る文化的価値のあるものだとということを知っていただきたいと思います。

富士山天拝宮

建物右の天拝宮では、御朱印やお守りを販売しています。

Check Point!

元祖室の由来

山小屋ミュージアム

食行身禄(じきぎょうみろく)

身禄は本名を伊藤伊兵衛といい、もともと伊勢生まれで13歳で江戸に出て、17歳の時に富士講の道に進み、食行という行名(ぎょうめい)を授かった。食行とは断食行(だんじきぎょう)のことであり、彼は3日間の断食の最中に富士登山をしたと言われている。彼は45回もの富士登山を行ない、御中道(おちゅうどう)という富士山の五合目あたりの高さを一周する修行(現在はごく一部のみ通行可)を3度行った。
ある時、食行が瞑想をしていると、「食行身禄」という声が聞こえ、その時から身禄という名を行名に加えた。身とは身についた職のことであり、禄とは天から与えられる幸せのことである。彼は、人間の体は天からの授かりものであり、死ねば天に返さなければならないのであるから、身についた職で精一杯正しく働くことで天と一体になって救われると考え、目先の利益を求めて楽をするという考えを戒めた。勤勉に働くことが最も重要で、身分や男女の別は問題ではないという考えは、士農工商の身分制度があり、男女差別が当たり前で富士山も女人禁制である江戸時代にしては極めて画期的な考えであった。
「みろく」という音は、仏教において56億7000万年後に衆生済度(しゅうじょうさいど)のために現れるといわれる弥勒菩薩(みろくぼさつ)のことを思い起こさせるが、身禄の心には万民を救いたいという願いがあったと考えられている。

身禄入定(にゅうじょう)の地

身禄が万民を救済したいと考えて行った、最後にして最大の修行が「入定」である。入定とは、断食して絶命しミイラとなる行為であり、生まれ変わって万民の救済に当たることを目的としたという。この入定の話題は江戸をかけめぐり、富士講の一大ブームを引き起こし、身禄は富士講の中興元祖と呼ばれるようになった。元祖室という名称はここに由来する。身禄が入定したのが小屋に向かって右手の上にある社の脇の烏帽子岩(えぼしいわ)のたもとである。この地には、身禄を祀るため、現在も続く富士信仰である神道(しんとう)扶桑教の天拝宮が併設されている。

※読み仮名の一部は当サイトによる

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