山での迷子事例
8月24日、御殿場口で下山中の家族から15歳の息子がはぐれて行方不明になっていると通報がありました。
15歳の男の子に迷子というのは失礼かも知れませんが、ようは迷子ですよね。富士山に限らず山では同様の事例が意外と多く発生しています。御殿場口新五合目で働いている方が現場に居合わせており、ブログで詳しい状況が報告されているので、まずはご覧ください。
はぐれ対策は事前の準備が9割と心得よ
まず気になるのは時間です。午前5時に五合目着ということは、夜通しで下山していたわけです。それなのに、携帯電話はまだしも、水や雨具を持っていなかったということは、登山ではなく観光のついでの物見遊山気分だったのかも知れません。当然、まともな地図も持っていなかったのでしょう。
前日に山頂から下山を開始していることから、恐らく日帰りで登り、無理をしてなんとか登頂したはいいが日が暮れてしまい、真っ暗な中を下山中に母親が限界を超えて動けなくなった。それで弟が助けを求めに行ったものの、再合流が適わずお互いにはぐれてしまった。出てきている情報は少ないですが、常識的な線で考えて恐らくこんなところかと。
上記ブログでもはぐれ対策が詳しく書かれていますが、私が思うにこの手のトラブルは登山前の準備の段階で8~9割は防げるはずです。つまり、登山中にはぐれることも想定し、はぐれたらどうするか、予め対策を考えて手を打っておく、これに尽きます。