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富士山遭難事故の記録 2016年 8月24日

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富士山で起きた遭難事故をまとめています。

15歳男性 家族とはぐれ行方不明

山での迷子事例

8月24日、御殿場口で下山中の家族から15歳の息子がはぐれて行方不明になっていると通報がありました。

News!

静岡新聞の公式WEBサイト、アットエスからの引用です。

男子中学生を救助 富士山御殿場口

(2016/8/25 08:09)

 24日午前6時15分ごろ、富士山御殿場口を下山していた島根県益田市の男子中学生(15)が家族とはぐれ、行方不明になったと母親(47)から119番があった。静岡県警山岳遭難救助隊と御殿場市・小山町広域行政組合消防本部の救助隊が捜索したところ、5合目に下山してきた男子中学生を発見、救助した。けがはなかった。
 御殿場署によると、男子中学生は母親と兄(17)の3人で23日、山頂から下山。途中、母親が足の痛みを訴え休んでいたが1人で下山を続けた。途中で引き返したが母親らと接触できなかったという。男子中学生は携帯電話や水、雨具などを持っていなかったという。

15歳の男の子に迷子というのは失礼かも知れませんが、ようは迷子ですよね。富士山に限らず山では同様の事例が意外と多く発生しています。御殿場口新五合目で働いている方が現場に居合わせており、ブログで詳しい状況が報告されているので、まずはご覧ください。

News!

mush(マッシュ)さんのブログ、富士山に住むカメラ女子からの引用です。

行方不明(遭難)と対策

2016-08-24 15:48:47

<抜粋>

朝5時過ぎ、高校生ぐらいの男の子が、
『若い男の子がおりてきませんでしたか?』
と、やってきた。

続けて同じ質問を女性が。

私達は朝5時から出勤しているが、男の子は見かけていない。

話を聞くと、母・兄・弟で富士登山。
夜中に下山中、弟が先に進み、そのまま見失ってしまったとのこと。

中学3年生というその弟は、ライトは持っているものの、所持金も携帯電話も水分も持っていない。
途中小屋に聞いても、協力金ブースに聞いても見た人はおらず、
トイレなどを探すものの見つからない。
遠方から来ていて土地勘も無く、登った登山口も違ったため、真っ暗の山道をどこまで降りたかわからず、見当も付かず..

母親が警察に電話することに。

警察はすぐに来てくれたものの、動揺している母親の話は二転三転することも多く、場所も特定できず..
レスキューが捜索開始するものの、見つからず...
さらに多くのレスキューが動員され、ヘリも待機する中、
自力で下山してきました。

はぐれ対策は事前の準備が9割と心得よ

まず気になるのは時間です。午前5時に五合目着ということは、夜通しで下山していたわけです。それなのに、携帯電話はまだしも、水や雨具を持っていなかったということは、登山ではなく観光のついでの物見遊山気分だったのかも知れません。当然、まともな地図も持っていなかったのでしょう。

前日に山頂から下山を開始していることから、恐らく日帰りで登り、無理をしてなんとか登頂したはいいが日が暮れてしまい、真っ暗な中を下山中に母親が限界を超えて動けなくなった。それで弟が助けを求めに行ったものの、再合流が適わずお互いにはぐれてしまった。出てきている情報は少ないですが、常識的な線で考えて恐らくこんなところかと。

上記ブログでもはぐれ対策が詳しく書かれていますが、私が思うにこの手のトラブルは登山前の準備の段階で8~9割は防げるはずです。つまり、登山中にはぐれることも想定し、はぐれたらどうするか、予め対策を考えて手を打っておく、これに尽きます。

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