山岳救助の指導者でも滑落する冬富士
4月20日吉田口9合目からスキーをしていた21歳男性が8合目で転倒し、県警山岳救助隊に救助されました。しかし、その救助中に隊員(45歳男性)と共に数十メートル滑落し、隊員は足首を骨折する重傷を負いました。
原因究明を
記事でストレッチャーと書かれているのは、担架というよりも人を横たえられる長さの救助用ソリ(スノーボート)だと思われます。要救助者はソリに括り付けられていますので、自分で身動きがとれず、勢いをつけて滑り落ちたとすれば相当危険な状況だったと思われます。実際に、数年前には北海道で救助用ソリに載せられた要救助者を救助中に滑落させてしまい、死亡するという痛ましい事故も起きています。
このような二重遭難が起きると遭難者の自己責任論などが喧しく言われる昨今ですが、遭難者側に過失があるかどうかと、救助者側に過失があったかどうかは別の問題です。今回のように救助者自身も怪我を負うこともあるのですから、なぜこうなったのか、原因究明と公表が待たれます。