富士山北麓の吉田口登山道の中ノ茶屋から上で積雪しているとの報告が、吉田口五合目佐藤小屋のツイッターでありました。
登山道の開通状況 2014年
富士山の登山道について、開通、閉鎖などの情報をまとめています。
富士山の登山道について、開通、閉鎖などの情報をまとめています。
山頂は、7月から9月中旬まで
富士山を山頂まで登れる期間は、夏の3ヶ月ほどに限られます。
7月上旬は梅雨の只中であり、冬季の積雪量によっては雪が多く残っています。特に山頂は残雪が遅くまで残るのでお鉢巡りが出来ないこともあります。但し、一日の天候は安定していて、8月ほどには夕立や雷の可能性は高くないので、梅雨の晴れ間にタイミングが合えば、混雑することもなく静かな雪景色を楽しむことも出来ます。
7月の中旬の海の日の連休は、梅雨明けしていれば混雑の最初のピークとなります。
9月も下旬になると山小屋もほとんど閉まってトイレも使えなくなり、雪がいつ降ってもおかしくありません。登山初心者は、遅くても9月中旬までにしておきましょう。
5合目以下は、4月から11月まで
富士山は、3776mと標高が高いため、山麓と山頂では気候もまったく違います。富士登山というと山頂まで行くものと考えがちですが、5合目以下の富士山も自然が豊富で軽いハイキングから本格的な登山まで、目的に合わせて楽しむことが出来ます。
5合目以下で登山初心者が安全に登れるのは、4月から11月の間ですが、4~5月は残雪が多く残る年もあるので事前に情報を集め、注意して登ってください。
11月末から翌年4月中旬まで通行止め
富士山5合目にアクセスする道路も、冬期は積雪などにより通行規制が行われます。
山梨県側の富士スバルラインは、一年を通して営業されますが、例年11月ごろから降雪や路面凍結により一時的な通行止めになる他、4合目までや1合目下までの部分開通となります。5合目までの全面開通は、4月上旬からGWの直前にかけてとなります。
静岡県側の三つの県道、ふじあざみライン、富士山スカイラインの太郎坊線及び、登山区間は、ほぼ同じ時期に通行止めとなります。11月ごろにはチェーン規制などが行われ、11月中旬から下旬に冬期閉鎖となります。閉鎖解除は、4月上旬から下旬にかけてとなります。
2014年の開通状況 | |
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富士スバルライン | 4月25日(金)午後1時全面開通* |
ふじあざみライン | 4月25日(金)午前11時閉鎖解除 |
太郎坊線 | 4月25日(金)午前11時閉鎖解除 |
富士山スカイライン登山区間 | *4月25日(金)午前11時閉鎖解除 |
*以後も状況により部分営業あり。*冬期閉鎖後も凍結の恐れがあることから当面の間、夜間(18時30分から翌朝7時30分まで)通行止め。 | |
2014年の閉鎖状況 | |
富士スバルライン | 通年営業* |
ふじあざみライン | 11月17日(月)正午閉鎖 |
太郎坊線 | 11月17日(月)正午閉鎖 |
富士山スカイライン登山区間 | 11月10日(月)午後5時閉鎖 |
※11月8日時点。*降雪・積雪など天候により部分営業・通行止めの可能性あり。 |
富士山の山開き(登山道開通)は例年7月1日ですが、今年は山梨県側の吉田口が7月1日。静岡県側の須走口、御殿場口、富士宮口は、7月10日となりました。
今年は、2月に記録的な積雪を記録したことから、開通が遅れるのではないかと危ぶまれています。
2014年の山開き | |
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■吉田ルート | 全線開通*7月1日(火) |
■須走ルート | 全線開通7月10日(木) |
■御殿場ルート | 6合目迄7月10日(木) 全線開通7月18日(金) |
■富士宮ルート | 8合目迄7月10日(木) 全線開通7月18日(金) |
*下山道[山頂~8合目区間] 7月10日(木)開通 | |
2014年の山終い | |
■吉田ルート | 5合目泉ヶ滝以上9月15日(月)より通行止め 全線閉鎖11月1日(土)より通行止め |
■須走ルート | 全線閉鎖9月10日(水)より通行止め |
■御殿場ルート | 全線閉鎖9月10日(水)より通行止め |
■富士宮ルート | 6合目以上9月10日(水)より通行止め 全線閉鎖11月10日(月)より通行止め |
静岡県は、須走口五合目へ至るふじあざみライン、御殿場口新五合目へ至る県道太郎坊線を、11月17日(月)正午に冬期閉鎖すると発表しました。
例年、11月下旬ごろの閉鎖だと思うのですが、今年は早めになったようです。冬期登山者の遭難事故防止という意図があるのかも知れません。
富士宮口五合目へ至る、富士山スカイラインの登山区間を11月10日(月)午後5時に冬期閉鎖すると静岡県より発表されました。それに伴い、富士宮ルートの5~6合目間の登山道も冬期通行止めとなります。
なお、須走口五合目へ至るふじあざみライン、御殿場口新五合目へ至る県道太郎坊線は、11月下旬に冬期閉鎖の予定です。
富士スバルライン五合目から吉田口五合目までの登山道区間が、11月1日(土)より冬期通行止めとなりました。
なお、吉田口馬返から吉田口五合目までの区間は、通年で通行止めは行われません。
富士スバルライン五合目から大沢崩れまでの御中道(おちゅうどう)の通行止めが、7月16日(水)に解除されました。この情報は、当サイト管理人が電話で富士スバルライン五合目総合管理センターに電話で確認したものです。
残念ながら、御殿場・富士宮ルートの開山が遅れることが決定しました。それぞれ、途中までは登れますが、山頂へは行けません。
一方、須走ルートは完全解除とされていますが、下山道についての言及が無いので通行可能かどうか現時点では分かりません。但し、須走ルートは登山道をそのまま下山しても吉田ルートのような急な岩場が無いので、さほど危険はありません。吉田ルートと共用の山頂~8合目間の下山道(ブル道)も、10日には開通します。
富士スバルライン五合目から6合目の中間に位置する泉ヶ滝の付近で、3mもの大きさの岩が落下しているのが見つかりました。幸いにして、怪我人などは無かったようです。
吉田ルートは、山小屋の雪かきにより、山頂まで開通したようです。アイゼンは不要になりましたが、部分的に表面に氷が残っている様子も見受けられるので、充分に注意してください。もちろん、ほとんどの山小屋は、7月1日まで営業していません。つまり、トイレも使えないということです。
また、御中道の開通状況について、富士スバルライン五合目総合管理センターに問い合わせたところ、5合目から600mのところで通行止めとなっているようです。その先は、アイゼンやピッケルが無いと、とても危険です。
山頂の浅間大社奥宮、久須志神社は、まだ開設日が決まっていないそうです。7月10~11日には開設をしたいと思っているとのことでした。
幻の滝は、まだ見られないどころか、近づくのも危険なようです。クレバスとは、硬く凍った雪に出来る裂け目のことです。そこに落ち込んでしまうと、脱出は困難です。
雪の多い年でも山小屋の雪かきによって開通させて来た吉田ルートですが、今年は難しいかも知れません。山頂までは無理でも、8合目までというように部分開通させる可能性もあります。
まだ雪多し
吉田ルートの馬返から1合目までは雪はありませんでした。2合目までに少し道を塞ぐほどに雪が残っていますが、通行に支障はありません。一方、土が剥き出しの場所では、雪や霜柱が溶けて土がドロドロにぬかるんで来ます。
2合目と3合目の間の林道細尾野線と交差する地点から、完全に雪に埋もれています。傾斜も急になるので、アイゼンが必要です。
この日は、3合目までしか行っていないのでその先は不明ですが、5合目も雪はかなり残っているようです。