吉田ルート登山レポート
登山日 | 日 |
---|---|
天候 | 晴れ |
投稿者 | 富士さんぽ管理人 39歳 男 |
人数 | 単独 |
プラン | 日中日帰り |
富士さんぽ管理人による、北口本宮冨士浅間神社から吉田口五合目までの登山レポート。
登山日 | 日 |
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天候 | 晴れ |
投稿者 | 富士さんぽ管理人 39歳 男 |
人数 | 単独 |
プラン | 日中日帰り |
富士さんぽ管理人による、北口本宮冨士浅間神社から吉田口五合目までの登山レポート。
9:50北口本宮冨士浅間神社大鳥居前発快晴微風24℃
GWの5月4日、0合目(ゼロごうめ)とも称される、北口本宮冨士浅間神社から吉田口五合目を目指し、時間と体力に余裕があれば、6合目や富士スバルライン五合目まで行くことも視野に入れ、登山を開始した。
空は文句なしの快晴。上着は、Tシャツに薄手の長袖シャツ。木陰は涼しいが、陽射しの下に居ると暑い位だ。
10:30富士北口登山本道入口ここまで1,311歩
浅間神社は、かつての富士山登山口と言える場所。本殿の右奥に「富士北口登山本道」と刻まれた石碑と鳥居。山開きの神事は、ここで行われる。
軽く散策したのち、鳥居をくぐる。
10:50吉田口遊歩道入口無風21℃
神社裏手の車道に出て10分も歩くと遊歩道の入口に着く。その手前には、富士山遭難者慰霊碑がひっそりと建つ。
木立に遮られてか、風はほとんど感じない。
かつてバスが通った道
遊歩道に入ると、足元は石ころが地面からボコボコ突き出ている。明らかに自然のものではなく、人の手によって敷き詰められたものだろう。かつて、この道は馬返までバスが通っていたという。しかし、それにしては、石が不ぞろいでデコボコしている。普通に歩くにも歩きづらいので、石のない土の上を歩かざるを得ない。
咲く花もわずか
長袖の上着も腕まくりをしていればさほど汗はかかない。道は確実に登っているはずだが、ほとんど平らな道を歩いているようで、キツサなどは全くない。
時期的なものか、花は写真の種類のものしか見かけなかった。道のわきにひっそりと咲く姿が却っていじらしい。
食事休憩水分消費600ml
ちょうど時間も頃合なので、昨年リニューアルして再開された中ノ茶屋で昼食。冷やしうどんは、並盛で400円と安い。麺は吉田うどんの特徴である硬め。
中ノ茶屋の外では、無料で桜茶を振舞っている。桜団子は100円。桜茶は、お湯に桜の枝を浮かべただけのもので、ほんのりと桜の香りが楽しめる。
ここまで飲み物500mlを消費。桜茶と合わせて600ml。
12:45中ノ茶屋発
休憩の後、出発。
しばらくは、砂の整地された道を歩く。花見の観光客も多いが、道のわきに立つ桜の木はすでに葉桜となっている。それはそれで風情があっていいものだ。
中ノ茶屋からは、吉田胎内樹型へ続く「ふじざくら散策道」というコースもあり、そちらの方が桜も多そうだが今回は時間も無いので直進。
13:06富士林道交差
富士林道の辺りまで来ると花見客も居なくなり、林道を越えると道の様子もより自然に近づいてくるが、それでもまだ登山ではなくハイキングコースであることに変わりは無い。結局、このような道が馬返まで続く。
ここで、別ページ用の写真撮影に30分ほど時間を費やす。
14:31馬返駐車場着 ここまで4時間41分19℃13,823歩
ようやく馬返駐車場に到着。車は、7~8台停まっている。
観光客というか、ドライブで来てみました的な人がときおりやって来るが、当然ここには何も無い。見晴らしもない。所在無げに辺りを見回して帰っていくのが何とも・・・
せめて一合目まで足を伸ばしてみたらいいのに。
馬返登山口晴れ
本来の馬返登山口は、ここなのでしょう。鳥居と、狛犬(こまいぬ)ならぬ狛猿?が合掌して祈りを捧げています。これは、富士山が一夜にして湧き出たという伝説があり(富士山出現伝説)、その年が庚申(かのえさる)であったことから猿が神の使いであるとされることによります。
いよいよ登山開始
禊所を過ぎると、土の道が始まります。歩ける幅は狭いですが、歩きやすい道です。
先を行くのは、恐らく外国から来られた方です。吉田口遊歩道から来たのが見えていたので、やはり浅間神社から登って来たのでしょう。
私のつたない英語で話しかけると、ライトを持っていないから一合目まで登って帰るとのこと。正しい判断ですね。でも、馬返から戻りのバスはもう終わってます。そこまではよく調べずに来てしまったようです(笑)
これはなんぞや
写真の石で埋まった溝は浸透桝(しんとうます)です。雨や雪解け水が登山道の土の上を流れると、土壌を削って洗掘(せんくつ)されてしまうので、水をそこで受け止めるためのものです。これが登山道の真ん中にたびたび出て来ます。
一合目 鈴原天照大神社
馬返からさほど時間も掛からず一合目に到着。ここには神社の建物が残っていますが、御本尊は麓に遷されてここにはいらっしゃいません。
ここで先ほどの外国の方とお別れ。この外国のお兄さん、登るペースが早く、釣られてこちらもスピードを上げたらバテバテになってしまいました。このころから左股関節が痛くなって来ました。およそ半年振りの登山で、情けなくもそろそろ限界のようです。
二合目に近づくにつれ、雪が多く残っています。午後も遅い時間なのでシャーベット状に緩んでいるので足の踏み場所に気をつければ特に危険はありませんが、朝早い時間だと凍結しているかも知れないので、ご注意を。
15:49発
二合目から先へ進むとさらに雪が増えて来ますが、それより問題なのは、ぬかるんだ土がドロドロになっていることです。特に下りのときは滑りやすいので、尻餅をつかないように気をつけましょう。
体力も使い果たして来だして、時間的にも6合目や富士スバルライン五合目に行くのは断念せざるを得ない状況となって来ました。そろそろ撤退の判断が迫られます。
16:00林道細尾野線交差17,083歩
急な石段を登って林道に出ました。ここで少し寄り道をして、女人天上を見に行ったのですが、事前に行き方を調べていなかったので見つかりません!
女人天上とは、かつて富士山が女人禁制の山だったころに、富士山を遥拝するために女性が登って来た場所のことです。いやはや、事前のリサーチは大事ですね・・・
16:30アイゼン装着
林道の交差地点に戻り、本道に復帰。ここから先は、完全に雪道となっています。傾斜も一気に急になるので、アイゼンが必要と判断しました。アイゼンとは、登山靴に装着する金属製のツメです。このツメを凍結した雪や氷に突き刺して登るのです。
もうここで引き返しても良かったのですが、三合目まで行って、そこで今日の最高地点とすることと決めました。
16:50三合目着晴れ無風11℃19,982歩
ザクザクと雪を登って三合目に到着。陽もかなり傾き、木々に隠れんばかりです。ここでおにぎりひとつ、パンひとつを食べながら休憩。
馬返駐車場からここまで、十数人の登山者とすれ違いました。恐らく今日一日で50人以上登っているのではないでしょうか。天気も良かったので、山頂まで登った人も多かったと思われます。このときは思いもしなかったことに、山頂では滑落事故が起きていたことを帰宅後に知りました。
17:16発水分消費1,500ml
アイゼンのまま、下り始めます。
もうこの時間なので誰も通らないだろうと思っていたら、男女二人のグループが追い抜いて行きました。女性はストック(登山杖)を使っていたものの、驚いたことに男女共にアイゼンは装着していません。しかも速い。私がアイゼン無しだったら、何度かスッ転んでいたことでしょう。
林道を過ぎてしばらく歩くと、また土の地面が増えてきます。ここでアイゼンを外して慎重に下降。日没も間近となって来ました。
心当たりの方は
途中で落し物が掛けてありました。中身は見ていませんが、小銭入れでしょうか。
落し物は、大概このようにその場所で木にぶら下げたりされています。もし失くし物をしたら、戻るときに足元だけでなく周囲も見回してみましょう。視線が下ばかりにいっていると、うっかり見逃してしまうかも知れませんので。
21:19帰着10℃37,730歩水分消費1,800ml
やっとこさ、登山開始地点に戻りました。登りもそうですが、下りも馬返駐車場から浅間神社までが単調です。本来はもう少し早い時間で計画して、馬返か、富士スバルライン五合目からバスで帰ることを皆様にはオススメします。
ちなみに、下りは左股関節も問題なく、膝の痛みもありませんでした。
登山データ | |
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登山開始 | 9:50 |
登山終了 | 21:19 |
行動時間 | 10時間29分 |
内訳 | 登山時間7時間58分 休憩1時間39分 その他52分 |
飲料水 消費量/準備量 | 1,800ml/2,875ml |
装備重量 | ザック9.25kg ウェスト0.74kg 飲食料品2.7kg 総重量約12.7kg |
装備特記 | アイゼン、ピッケル |
※休憩に小休止、中休止は含まず。食事休憩などの大休止以外は、行動時間に当然含まれるものと当サイトでは看做しているため。※ウェスト=ウェストバッグ※装備特記は、通常装備とは別に今回用意したもの。 |