2017年のペルセウス座流星群観測状況
ペルセウス座流星群は8月13日4時ごろに極大を迎えますが、月が明るいと流星も月の光にかすんでしまいがちです。今年は8月7日に満月となり、尚且つ夜半から夜明けにかけて月が高い位置にあるので、極大日まで観測条件は良くありません。
山頂での御来光を目指して登る方は、時々空を見上げてみましょう。また、山小屋の前で日の出を見るという方も、薄明が始まる(日の出時刻の30分ほど前)よりも前、1時間から1時間半ぐらい前に起き出して外に出てみるといいでしょう。
極大日には1時間当たり30~60個の流れ星が見られるようですが、極大日の前後、8月7~15日ごろの期間も、1時間当たり10個程度は見られると予測されています。放射点の高度が高い方が見やすくなるので、ペルセウス座の高度が上がる夜半から明け方にかけてが最も見つけやすい時間帯になります。
北を向いて、カシオペア座を目標に
さて、空は広いので流星群がどこに現れるかも知っておいた方がいいでしょう。
まず大雑把でいいので北を向いてください。空に5つの明るい星(2,3等星)で形作られた、ローマ字のW(ダブリュー)型に連なる星座が逆さまに(開いたM字)見つかるはずです。これが『カシオペア(カシオペヤ)座』です。
このカシオペア座の少し右に流星群の放射点があります。流星は放射点から飛び出すように見えますが、必ずしも放射点からだけとは限りません。また、放射点に近い流れ星はこちらに向かってくるために短く、離れるほど横から見る形になるため軌跡が長くなります。あまり放射点を凝視せず、見るとはなしに見るようなゆったりと広い視界を意識した方がいいでしょう。