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LastUpdate 2016/04/28

富士山遭難事故の記録 2015年 5月3日

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富士山で起きた遭難事故をまとめています。

43歳男性 落石が足に直撃

GW中の5月3日に須走口8合目で落石があり、足に直撃を受けた男性が負傷しました。通報により向かった遭難救助隊が男性を発見し救助されました。

この時期の富士山は、5合目から上でまだ雪が多く残っています。雪が緩むと落石も頻発し、男性が「ぶつかるまで気付かなかった」と証言しているように、雪の上を転がり落ちてくる岩はほとんど音を立てません。この男性は下山中だったことから後ろから直撃を受けたのでしょうが、足に当たったのは不幸中の幸いと言えるでしょう。もし後頭部に直撃を受けていたら、無事に下山出来ていなかった可能性が高かったでしょう。

後ろからの落石を避けるには

今回は後ろからの落石ということで、避けることは難しいと考えられます。ですが、全くの不可抗力というわけでもありません。

行動中は無駄なおしゃべりを控え、休憩中は常に斜面上部に顔を向けて集中を切らさないことです。そこまでやった上で、それでも事故に遭ってしまって初めて「避けえない事故だった」と言えるのです。

News!

静岡新聞の公式WEBサイト、アットエスからの引用です。

落石で男性軽傷 富士山須走口

(2015/5/ 4 07:36)

3日午後0時45分ごろ、富士山須走口8合目付近で、直径約50センチの落石が神奈川県相模原市南区若松、放射線技師の男性(43)の右ふくらはぎを直撃した。捜索に当たった静岡県警航空隊と御殿場署山岳遭難救助隊が、仲間の介助を受けて6合目付近まで下山してきた男性を発見し、救助した。男性は軽傷。
 同署によると、男性は同日朝から仲間と2人組で登山していた。登山計画書は提出していた。落石が発生したのは下山中で、「ぶつかるまで気付かなかった」という。
 同署は、開山前の富士山の登山道は未整備で、雪解けなどにより落石や雪崩が発生する危険性が高いため、登山の自粛を呼び掛けている。
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