8月2日、救助要請が相次ぎました。
70歳女性 後頭部打ち吐き気
山頂では、70歳の女性が転倒して後頭部を打ち、吐き気を訴えたとのこと。頭部に衝撃を受けると、吐き気をもよおすことがありますが、これはとても危険なサインです。もしこのような事故が起きたら、無理に動かさずに、躊躇無く救助を要請しましょう。
このような場合、事故を起こした本人は、「大丈夫大丈夫」などと平静を装ってすぐに歩き出そうとすることが多いですが、周りの人が無理にでも引き止めて、しばらく休ませて様子に変わりが無いか、経過観察することが必要です。
このような頭部へのダメージは、直接何かにぶつけなくても、加速度をつけた衝撃を受けることで起こり得ます。例え背中に背負ったザックがクッションになって直接頭を打たずに済んだとしても、念のため行動を止めて様子をみるようにしてください。
48歳女性 足首骨折
富士宮口では、9合目で女性が足を滑らせて足首を骨折。これは自力下山は不可能ですから、救助要請となりました。富士宮ルートは、足場となる岩の上に砂が載って非常に滑りやすいです。岩の角に登山靴の裏の溝を引っ掛けると滑りにくくなるので、平らなところに足を置かず、むしろ尖ったところを選んで一歩一歩慎重に踏み出しましょう。