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富士山遭難事故の記録 2014年 7月20日

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富士山で起きた遭難事故をまとめています。

63歳男性 歩行困難/家族三人道迷いなど3件

63歳男性 足首の怪我で歩行困難

63歳の男性が、富士宮口7合目で転んで足首を負傷し歩行が困難になったことから、救助されました。

47歳男性 高山病で?転倒

一方、同じ富士宮口の9合5勺では、転倒して唇を切った47歳の男性に高山病の症状も見られたために、隊員が5合目まで付き添って下山しました。恐らく、高山病で足元が覚束なくなって転倒したのでしょう。体調が悪くなったら、怪我をする前に撤退の判断をすることが大切です。怪我をしてからでは、自力下山もままなりません。

家族三人道迷い

宝永山と水ヶ塚を結ぶ須山口登山歩道で、母子と祖父の三世代の家族が、道に迷って救助されました。恐らく、地図かヘッドライトのどちらかを持たずに登ったのでしょう。

質問サイトなどでは、「富士登山に地図は必要ない」「日帰りならヘッドライトは持たなくて良い」などと無責任極まりない返答をする人を見かけます。そのような素人の知ったかぶりに惑わされてはいけません。富士山でも、現に道迷いは発生していますし、日帰りのつもりが下山が遅れてライトも無く立ち往生というのは、私も毎年見かけています。

登山では、準備していないトラブルには全く対処出来ません。道に迷ってから、「地図を持って来れば良かった」、日が暮れてから、「ライトを持って来れば良かった」と思っても、どうしようも無いのです。高々数千円をケチって命を危険に晒すのは、「愚か」と言う他、懸ける言葉がありません。

News!

静岡新聞の公式WEBサイト、アットエスからの引用です。

富士登山者から救助要請相次ぐ 20日、富士宮口

(2014/7/21 07:36)

 20日、富士山富士宮口で下山中の登山者の救助要請が2件あった。いずれも命に別条はなく、県警と富士宮市消防本部の山岳遭難救助隊員が5合目まで搬送するなどした。
 午前9時35分ごろ、茨城県日立市の印刷業男性(63)が7合目付近で転んで左足首をけがして歩行が困難になった。午後3時半ごろには東京都練馬区の団体職員男性(47)が9合目五勺(しゃく)付近で転倒して唇を切った。高山病の症状が見られたため救助隊員が付き添って下山した。
 また、20日午後6時40分ごろ、富士山須山登山道御殿庭付近(標高約2千メートル)で、富士市のパート女性(37)と長女(12)、女性の70代の父親の3人が道に迷ったと、先に下山した家族が富士宮署に届けた。御殿場、富士宮両署の山岳遭難救助隊が同日夜、富士宮口から救助に向かい、3人と接触した。3人にけがはないという。
 御殿場署によると、女性らは家族5人で同日午前8時ごろ、富士宮口から入山した。女性の夫と息子は昼ごろ、登頂を断念して下山したが、3人が予定時刻になっても下山しないため、連絡したところ、「道に迷った」と話したという。

News!

静岡新聞の公式WEBサイト、アットエスからの引用です。

20日に救助要請の3人、無事に下山 富士山須山登山道

(2014/7/22 08:14)

 20日午後から富士山須山登山道で道に迷い、救助を求めていた富士市のパート女性(37)、長女(12)、父親(67)の3人が同日午後11時50分ごろ、御殿場、富士宮両署の山岳救助隊とともに下山した。3人にけがはなかった。
 御殿場署によると、3人は御殿場口5合目付近で救助されたという。

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