オーストリア人の男性が、滑落して亡くなりました。
日本公演のために来日していたとのことで、冬山や積雪に対する十分な装備を持ち合わせていたのか、そこにやや疑問があります。
また、登っているところか下山しているところか分かりませんが、山頂付近で午後1時というのは少し時間が遅いと言えるでしょう。
案の定、アイゼンを着けていなかったようです。そのためにアイスバーン(氷の斜面)を越えられず、岩場に巻いたところで滑落・・・典型的なパターンです。
アイゼンひとつの有る無しで命を失う。それが冬山なのです。
この方は、10年前から富士登山をしていて、今回で15回目だったそうです。事故は起こるべくして起こるもの。これまでが運が良かっただけのことなのでしょう。厳しいようですが、11月の富士山を登るだけの経験も判断力も無かったということです。